大アンケート!ゲームプロのあり方『カードゲームのプロリーグ、ガチ試合を見たいか、遊戯王GXのプロデュエリストのようなエンタメ路線が見たいか?』

  • 2018.06.14 Thursday
  • 20:31

『カードゲームのプロリーグ、ガチ試合を見たいか、遊戯王GXのプロデュエリストのようなエンタメ路線が見たいか?』

結果発表、まとめ。


A 公式大会トップクラスの成績を維持している人間のみで作られた、ガチプレイヤープロリーグ
支持率44%

B コメディアン、声優等の芸能人やYouTuberから、ちゃんとした実力を持つ「本気でTCGが好きなエンターテイナー」を集めたプロリーグ
支持率56%


九千人以上の投票を頂けた当アンケート。

トレーディングカードゲームに限らず、シャドウバースやハースストーン等のソーシャルカードゲーム、格ゲーやオーバーウォッチ等テレビゲームのEスポーツ系の方々からも、興味を持ってご参加頂けたようです。
 

企画者として、参加してくださった皆様にお礼申し上げます。

 

アナログTCGはEスポーツではありませんが、概念として、

「ゲームのプロという存在に注目が集まっている今、単なる実力勝負ではなく、エンターティメント性の高い『興行としてのゲームプロ』が求められているのではないか?」

という需要に、気付き始めた人がどのぐらい居るのか、そもそも需要はあるのか?という調査になりました。

 

結果として、A44%、B56%と、エンタメ路線のプロリーグを求める声が大きかったのですが、僕としてはこれは僅差であり、そもそもの提唱者が僕なので、若干のBへの偏りがあると考えると、

公平に言って殆ど同数の支持率なのではないか、と分析しています。

(そもそも、これだけ投票数があれば、僕の事を全然知らない人からの投票の方が多い筈なので、大きな偏りは無いと思います)

 

AにもBにも、どちらにも需要がある。双方引き分け、という微笑ましい結果となり、今更、

「本当はこっちの方が多いはずだ!」

などと論じるのは野暮というものでしょう。

 

それよりも、この結果から読み取るべき大きな「発見」は……

投票数の多さです。
ゲームのプロという存在に、非常に多くの人達が注目しているのだ、と思われます。


■プロレスからK−1の流れ

結論から言ってしまうと、「ゲームのプロの戦い」を、「競技」と捉えるのか、「興行」と捉えるかで、答えはAとBに分かれると思われます。

 

とても良い例えがあります。それは格闘技興行です。

 

プロレスに対して「八百長」と口にする心無い中傷に対して、真面目に話すと話は脱線するのですが、ここではプロレスを、

「格闘技の専門的な知識が無くても理解できる、大衆向けのエンターティメント格闘技興行」

とします。

 

プロレスは戦後日本で爆発的なブームとなりましたが、これが流行した最大の理由は

「力道山というスターが(色んな意味で)牽引したから」

に譲るとして、大きな理由の一つに、
「誰が見ても解りやすかったから」
「見ていてスカッとするエンタメ性に溢れていたから」
等があったと思います。

 

こうして、プロレスという格闘技を楽しむ人達がたくさんいる、という土壌があって、日本に多くの「格闘技ファン」が生まれたからこそ、プロレスよりは競技に近しい(と感じられた)K−1グランプリが受け入れられたのでは無いでしょうか。

 

僕が何をいいたいか。もう皆さん、おわかりだと思います。

 

プロレスのようにショーアップされた興行を楽しめる人が多くても、格闘技の「競技」を見て楽しめる、「専門的な知識」を持った人が、最初は少なかったように、

「ゲームの、ガチの競技者の試合を見て、楽しめる人は限られている」

のでは無いでしょうか。(俺は楽しめるなー、という人は、エリートなんですよ!例えば、NHKの将棋番組を見て楽しめるのは、ガチで将棋を知ってる人だけでしょう)

 

Aのガチプレイヤープロリーグも、Bのエンターティメントも、どちらにも需要がある事は、今回のアンケートで解りました。

 

つまりこれは、順番の問題ではないかと思うのです。

 

最終的には、ガチ試合の需要は大きくなるのでしょう。

ゲームプロの試合を楽しめる、特殊なスキルを持った視聴者が今以上に増えれば、Aは興行として今以上にヒットすると思います。

 

しかし、その「入り口」となるBのエンタメ路線こそが、

「そもそものゲーム番組を見て楽しめる人口を増やす為に必要である」

と言えるのではないでしょうか。

 

だから僕の意見としては、

「ガチのリーグも必要だが、先に用意すべきはエンタメ路線のプロリーグではないか?」

という事になります。

 

僕が考える「エンタメのプロリーグ」は、適当にゲームができる芸能人で客を釣るようなものではありません。

ちゃんと、高レベルでそのゲームを嗜み、人々を唸らせるスキルを持ったプレイヤーを集める事が前提です。

 

ただし、公式大会等での成績には拘らない、という条件。

 

実力とトークスキルを兼ね備え、カリスマ性のあるプレイヤーを「プロ」として用意し、全ての競技者が、遊戯王GXのプロデュエリストのようにキャラ立てされていて、対戦中も黙って黙々とプレイするのではなく、前口上やキメ台詞、ライブ感のあるリアクションを取りながらプレイする。

 

ゲームに詳しくない人にも、「今、何が起こっているのか」が解るように、質問役を用意する。

要するに、カードキングダム動画に、プレイヤー自身の姿を追加して、更にショーアップしたようなものをご想像下さい。
 


大会で結果を出した、「実績のある人」でないと、プロだと言っても誰も納得しないのでは?という意見もありました。

 

しかしこれは杞憂だと思います。

 

例えば、カードキングダム動画の出演者や、有名ユーチューバーのカードゲーム動画製作者にも、一般のプレイヤーさんを唸らせるデッキ構築、プレイングの持ち主が居ます。

 

しかし彼らの全員が、大きな公式大会で結果を残している訳ではありません。

それでも支持者は沢山います。
ですから、ゲームのエンタメ系プロとして優先されるのは、トークスキル等である事は、ご理解頂けるのではないでしょうか。


■奇跡を望んではいけない

「わざわざ芸能関係や、エンタメの才能のある人達をプロゲーマーにしなくても、大会等で優勝する、実力と結果を伴った競技者の中からも、カリスマ性のあるスターが出てくることはあるのではないか

という反証は成り立ちます。格闘ゲームのウメハラさん等が有名ですね。

 

しかし、それが、
「実力オンリーの競技者の中から、スターが出ることを期待して、興行にしてはいけない」

という僕の説の、一つの証拠になっています。

 

普通、ウメハラさん以外、いまだに知られていません。

 

詳しい人にとっては、沢山のスターが居るのでしょうが、一般的に格ゲープロと言えば、ウメハラさんしか知られていません。それもオタク界隈での話です。

 

僕はかつて、ディメンション・ゼロという賞金制度のあるTCGの、中の人をやっていました。
その優勝者等を「スター」にするという企画は、当時もあったのです。しかし大掛かりにはしませんでした。

当然ですね。そもそも優勝者本人が「見世物」になるのを望むとは限りませんし、望んでも地味ーな人だと、ファンが付きません。

当人にとってもがっかりする結果になるでしょう。(一応、ディゼロでは、本当に面白い人もいましたけどね!)

 

プロリーグを作り、エンターティメントとして、興行として成功させようと、経営者として考えたならば

「ガチの大会で優勝し続ける上位者の中から、トークスキルもカリスマ性もある人が出てきたら良いなぁ」

という「運がよかったらうまくいく奇跡」投資する事はできません。

 

そういった常識からも、「トップの人達の中からエンターティナーを探す」のではなく、
「エンターティナーとしての才能とスキルを持っている人達の中から、カードゲームの上級者、あるいは本気で好きな人を探す」

方が、現実的だと言えます。

そして何より、エンタメ系の人達は、そもそも「番組に出演して、身を立たせたい」というモチベーションがあります。
「ゲームで食っていきたい」
という人より、番組出演者として、エンタメのプロとして努力する事が期待できます。
そしてその努力は、ゲームそのもので強くなる事にも向けられるでしょう。


■プロレスブームの頃から「大山倍達のほうが強い」という話はあった

エンタメプロのリーグが作られ、軌道に乗ったとして、
「あんな奴らはガチの大会で勝てない」
という誹謗中傷は、必ず出てくるでしょう。

 

僕はプロレスに詳しくないので、もしかしたら的外れな事を言っているのかもしれませんが、昭和のプロレスブームの頃からすでに、

「プロレスラーより大山倍達の方が強い」

「横綱に勝てるわけがない」

等の、「ガチの方が強い」という意見はあったと思います。

 

しかしそんなの、屁の河童です。アンチも居てこそ、プロレスブームは盛り上がったのですから。

 

目的が違う。

 

例えエンタメ系リーグが先行した業界でも、いずれ、ガチ系プロリーグも作られるべきでしょう。

そしてエンタメ系と両立されるはずです。

 

エンタメのゲームプロが視聴者を増やし、盛り上げて、
「あんなの嘘っぱちだ」
と思った人達は、ガチ系プロリーグの試合を見るようになればいい。

 

これは歴史が証明していると思います。

プロレスからボクシングやK-1に移行するのも、観客の自由。

ただしそれは、プロレスがあったからこそ、日本での格闘技興行が盛り上がったのだと云う事を、忘れてはいけないと思うのです。

 

だから僕は、「AとBは、順番の問題」だと思います。

 

 

 

★余談

この話が「事実」だろうとは、僕は自分の仕事を通して知っています。

 

小中学校のときに、カードキングダム動画に夢中になった人達の中にも、
「カーキンなんて弱ええ」「カーキンを信じてるやつは餓鬼」
と「卒業」して、ガチ系に行った人達が沢山います。

 

それは、プロレスの楽しみ方が判らなかった人達と似ている、と、僕は思うんですよね。

 

何にしろ、自分が大好きだった筈の物をディスって、

「自分は大人になった」

とポーズをとるのは、幼さゆえの残酷さ(中二病)だと思います。
 

本当に大人なら、自分が楽しめなくなったものに対しても、
「今までありがとう」
と言って離れられるものではないでしょうか。

 

実は、いったん「卒業」しても、大人になって改めて、
「やっぱカードキングダム(プロレス)が面白いわ!」
と気付いて帰って来てくれる人達も沢山いる
ので、僕達としては「自分達のやり方」を信じることが出来、幸せだと思っています。


 

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