トレーディング・カードゲーム業界の売上動向 2019年4月〜6月末

  • 2019.08.01 Thursday
  • 22:30

大変お待たせいたしました!実に3ヶ月ぶりとなりますが、トレーディング・カードゲーム業界の売上動向をお伝え致します!

 

データは全て、長年の実績のある調査会社、株式会社メディアクリエイト様のデータから、一部許可を頂いての公開となります。

https://www.m-create.com/shouhin_shoukai/TG_setsumei.htm

今回は4月1日から、6月末までの3ヶ月の累計データとなります。

いつもの「一ヶ月間のみのデータ」より、商品の出た月、出なかった月の差が少ないため、より現在の各TCGの詳細な動向がつかめると思います!
                                                                            
順位 シリーズ名   販売金額(千円 )昨年度対比 
1   デュエマ       5,785,551      101.90%                                        
2   遊戯王OCG     5,387,765       89.81%                                    
3   ポケモン       5,374,981      648.06%                                    
4   ヴァイス       1,727,074      119.76%                                    
5   MTG            1,718,556      190.75%                                    
6   ヴァンガード  1,525,877       126.19%                                    
7   バトスピ    1,046,665         91.84%                                        
8   バディ             849,410        105.06%                                    
9   Z/X       397,775       121.78%                                    
10  ウィクロス      342,896          68.02%                                    
11  スクコレ         173,179        137.26%                                    
12  FEサイファ   119,867          83.73%                                    
13  リセ                98,659         181.75%                                    
14  白猫                33,050           35.75%                                    
15  プレメモ          22,271         282.46%      
                                         

 

今までのレポートをお読みの方は既にご存知の事と思われますが、
「玩具業界は、4月から翌年3月までを“一年期”とみなす。」
ので、このデータはちょうど、
「今期がスタートしてから3ヶ月のレース結果」
と言えます。では、一位から軽く解説していきましょう!

 

■一位・デュエルマスターズ「好調としか言いようがない。が、そもそもの役割が厳しくなっている!」

 

二位の遊戯王が失速気味な為、今期に限って言えば、ナンバーワンTCGはデュエルマスターズとなっています。

一年半前の僕の予言が半年遅れで実現している形ですが、別に遊戯王をぶっちぎりで抜いている訳では有りませんので、まだまだどっちも「ナンバーワンTCG」と言えるでしょう。

 

ただ、もう「遊戯王だけが一強の時代はとっくに終わった」とは断言できます。

 

これは良いことです。別に遊戯王が嫌いだから言っているのではなく、10年ほど前から言い続けてきたように、
「トップレベルのTCGが、3つも4つもあればあるほど、お店としては選択肢が増えるし、売上も安定するから。」
という至極真っ当な理由に過ぎません。

 

こんな当たり前の事を再三言わなければならないのは、全て一部の遊戯王ファンの「池っち店長は遊戯王の敵!」と決めつけている民度の宜しくない人の言動に、みなさんが影響されない為の保険でございます。


馬鹿馬鹿しい話だとは、僕も思ってはいます(なんで気にするんだ、という意見も知った上で)が、実際の所デマを信じる人が「現実に居る」以上、言い続けなければならないのが現実でございます。(笑)

常識をお持ちの方は、「名前を出していない人間の悪意ある呟き」を信じないよう、重ねてお願いする次第であります。

 

さて、気を取り直してデュエマですが、好調なのは良いことである上に、更に大事なお話として、
「ポケカが大ヒットしているからと言って、特にユーザーを奪われているわけではない」
というポイントがありますね。

 

これは、メディアクリエイトさんに見せていただいた別のデータ、
「各TCGごとの、年齢別売上」
の動向から解ったことなのですが、デュエマを買っている層と、ポケカを買っている層は微妙に食い違っています。


具体的な話は、3位のポケカの時に説明しますが、要するに「競合していない」。

 

ポケカがどれだけ流行ろうが、デュエマにとっては問題ではなく、逆風でもなく、むしろTCG全体が盛り上がる事で追い風になっている、とも言える状況って事です。

 

これは、遊戯王にも当てはまります。ポケカはライバルですが、競合している敵ではない。

 

逆に言うとデュエマは、つまり「もっと伸びても良い」という状況です。
実はデュエマは、トップ三大TCGの中では、最も「順調に、下の年齢層から新規ユーザーを掴んでいるTCG」と言えまして(以外なことに、それはポケカでは無いのです!)、ここがもっと増えるべき所なんですよね。

 

「小学生から、もっともっとデュエマユーザーを集めなければならない」のがデュエマの今後の課題でしょう。

 

何しろ今の小学生にとって一番の流行り物は、「フォートナイト」だって言うじゃないですか。タダであれだけ遊べるものがデュエマのライバルなんですから、そりゃ大変ですよ。デュエマは、「今までに掴んだユーザーを大事にしていくだけ」というタイプのコンテンツでは有りません。
コロコロコンテンツである以上、「毎年、つねに小学生の新規ユーザーを獲得するのがいちばん大事な役割」なのです。売れてるからいいや、ではなく、小学生の新規ユーザーを開拓し続けないと、コロコロの看板で有り続ける事はできない。そういう意味でデュエマのライバルは遊戯王やポケカ、MTGといった「他のTCG」ではなく、むしろ「小学生の求めるあらゆるコンテンツ」がライバルなのです。

 

TCG業界全体の「入り口」として、これからも是非頑張っていただきたい!

 

他のTCGユーザーの皆さんにも、デュエマこそは「TCGユーザーそのものを増やし、他のTCGの入口にもなっているコンテンツ」として、応援して頂きたいと思います!

 

■遊戯王
まー、昨年対比は下がってはいますが、僕がなんか言うと、「イケダガー!ユウギオウのネガキャンヲー!」と喚く動物がいるので、詳しくは言えな……いや、責任放棄だな。少しはコメントしますか。
「今の」遊戯王の商品内容、売り方等に、僕は特別大きな問題はないと思っています。むしろ全てのメーカーの中でも、良い運営をしている方だと思います。
かつてのややこしいルールに対する「責任放棄」である「調整中」も僕の知る限りなくなり、新作が発売される度に、新規カードに対しても、すぐにQ&Aが対応するようになりました。当たり前といえば当たり前なのですが、これが難しいのがTCG業界。対してデュエマは最近、ルール裁定も二転三転することが有り、ちょっと心配なぐらい。(問題がある程では無いと思う)それと比べると、公式イベントも勢力的に行うようになった遊戯王は、「20年経ってやっと本気を出した」ように見えます。

 

それでも少々売上が下がったのは、単に「去年、凄く頑張ったので、それと比べるとちょっと落ち着いている」という感じなのではないでしょうか。要するに「波の具合」であって、特別に大きな問題があるようには思えません。

 

そもそも「ブレインズ」は三年目で、通常ならシリーズの最後の年として、強いカードが出てこれから盛り上がる所です。その「凪」のタイミングでしょうし、玩具業界的に言って春は新規層獲得の次期ですが、3年目のブレインズに「新規獲得」の役割を負わせるのは酷というもの。

つまり「この春はこんなもんだろう」という分析です。

 

まあ、なんですね、来年の新番組は、武藤遊戯主人公でまた新作をやってくれないかな?と思います。
話題性もあるし、そのぐらいやんないと「アニメ・遊戯王」の仕事はもう無いんじゃないかと思うので。

 

これは暴論やネガティブな話ではなく、本当の話です。

 

長期シリーズの「新主人公」の役割は、「ここから始める新規ユーザーを獲得すること」に尽きるのですが、遊戯王はもう、10年前から解っている通り、「新規ユーザーの獲得は、基本的に諦めざるを得ないコンテンツ」です。
ブレインズは女性人気もあるので、「新規ファンを獲得できなかった」とはいいませんが、事実上、ブレインズから入ってマトモに遊戯王OCGが遊べるようになり、カードパックを毎回買いまくってくれるお客を「新規開拓出来たか」というと、それはぶっちゃけ成功とは言い難いレベルです。

 

ゼアルの時にハッキリしたのです。


ゼアルほど、素晴らしい完成度で、言うことの殆どないホビーアニメを作っておきながら、実際に入ってきた小学生たちがほぼ全員、「難しくてカードゲームをやめた」という時点で、遊戯王はもう、「新規ユーザーの獲得は無理なコンテンツ」であることが確定しているのです。


どんなアニメ作品を作っても、ゲームのルールの難しさがボトルネックになっている。カード資産的にも、「物理的に、始めにくい」という壁がある。

勿論、大人や中高生が頑張ってルールを覚え、初心者に新たに始めさせる事はできます。しかしそれは本当に例外です。みなさんの行きつけのカードショップで、小中学生が遊戯王をはじめてるよ!という事があっても、それは「君の周りで局地的に起こっている、例外事例」だと認識して頂きたい。
市場に影響がある、とは言えない程度の「規模」なのです。

 

これは、前述した「各TCGの購入者の年齢別数データ」でも、ハッキリ解っています。
遊戯王OCGのメイン顧客層は25,26歳なのです。14歳ぐらいから薄っすらとユーザーが発生し始めて、20代後半から30代前半が「遊戯王のユーザーのほぼ全て」といえる、極端な山形を表すグラフです。(中高生から始めている人がある程度居るのは事実です。しかしそれは、アニメを見て入ってきた人達では殆ど有りません。ゲーマー繋がりです。今話しているのは、アニメの効果はあるのか否か、ですから。)


そしてお察しの通り、このグラフは一年立つ毎に「そのまま後ろにズレていく」のです。遊戯王というコンテンツは、

「現在の20代後半から30代前半に局地的に、かつ強烈に刺さり、そこのユーザーが何をされても辞めない代わりに、新規層も入ってきにくい、言ってしまえばカルト的な売れ方のコンテンツ」

なのです。20年経ったら、ガンダムよりファン年齢層の幅の狭い、「オッサン向けのコンテンツ」と言われる……かも知れません。

 

という事は?そう。最初の話に戻ってきます。今、遊戯王の新しいアニメを作るとして、その役割は、もはや「新規層の獲得が目的」という、実効力の薄いテーマは現実的では有りません。


大きな効果を狙えるのは、

「武藤遊戯が、遊城十代が帰ってきた!」

という作品であり、それこそが、世界中にファンを持つ遊戯王というコンテンツの、求められている方向性であると思います。
リンクスもあるしね。

 

■ポケモンカードゲーム
さて。来ましたね台風の目。みなさん、数字を見て驚かれませんでしたか?半年前に「去年の六倍の売上が出た!」と話題になったポケカですが、売り切れ騒ぎも終わり、ある程度売り場でも安定して見かけられるようになって、
「以前のような過剰なブームは終わったのかな?」
と感じていらした方も多いと思います。

 

どっこい、去年末から初春にかけて、「3倍から6倍」売れていたポケカは、この春の3ヶ月合計で昨年の約6.5倍の売上を達成しています!まだ伸びてる!!

 

自分の周りを見て「最近は売り場に残り始めてきたな」と判断しているだけでは、事実は解らない……という好例かも知れません。要はポケカは、「足りている」ようになっただけで、その分、チャンスロス無く売れまくっているのです!!

 

そもそも、去年の今頃から、一昨年より倍近く売れ始めていたポケカです。その6倍ですから、以前の6倍とは桁が違います。もうめちゃくちゃ。
面白いのはポケカの売上アップが、「そのままTCG業界全体の売上アップに繋がっている」というデータがあるという事で、つまりポケカは、他のTCGから客を取った訳ではないのです。TCG業界にとっては、完全にプラスアルファなんですね。

 

リンクショック以前、年間1000億円に達したTCG業界ですが、どうやら今年は、1200億円に達するのではないか?!と見られており、これはTCG業界の歴史の中でも最高レベルの好景気です。

 

「これからはデジタルTCGが流行り、アナログのTCGは全滅する。」

 

と言っていた2、3年前の人々に見せてやりたい。

 

デジタルTCGも好調ですが、アナログもかつて無いほど盛り上がっている。要は話は簡単。デジタルもアナログもTCGは面白く、その遊び方や需要は、言うほど被っていなかった、という事ですね。

 

ポケカに話を戻しましょう。先程お伝えした、年齢別のユーザー層についてですが、実はポケカは、ポケモン直撃世代の「マイルドヤンキー」(知らない人は是非ググりましょう)や都心部の社会人、カジュアルオタク的な人々が最もお金を出しています。

 

具体的には20代〜40代まで満遍なく。どうやら「子供と遊ぶお父さん、お母さん」が結構多いらしいんですよね。

 

しかし、「では子供も買っているのか?」と言うとちょっと違っていて、ポケカをプレイしている小学生は多いようなのですが、これは自分で能動的に買うものとして「ナンバーワン」というのは少ないようで……つまりどういうことかと言うと、

「ポケカは、親に買ってもらって、親と『遊んであげる』ためのもの」

と捕らえているお子様が結構いらっしゃるようなのです!

コレは新しい。

僕が子供の頃は、大人は玩具を買わないものでした。そもそも大人の玩具は有りませんでした。(アダルトグッズの話ではない)
しかし、漫画世代が大人になっても玩具を買うようになり……つまり俺達ガンオタがだな。そうして初めて、

「お父さんが買った玩具で遊ぶのに、付き合ってあげる子供たち」

という層が出てきた!という事なのですよ。

 

子供たちも、ポケモンは好きなんです。しかし「一番好きなコンテンツ」かというと、ちょっと違う。本当はもっと別に、友達と盛り上がっているものがある。例えばフォートナイトに課金したい!とか。

 

だからポケカは、「お父さんやお母さんと遊べる特別枠」「ねだらなくても買ってもらえるもの」という立ち位置なんですよね。(無論、ポケカが一番欲しいもの、である子供達もたくさんいます。)

 

別に悪いことではないのですが、なんか微妙な気持ちになりますね。(笑)

 

親としてもポケカを買ってあげると、子供も喜んで遊んでくれるのでウィン・ウィンなのですが、つまりポケモンというコンテンツは、

「今の小学生の知名度もダントツで高いが、強く支持されているコンテンツかと言うと、そうは言えない」

という事態に陥っていると言えます。

 

子供たちは言うんですよ。ポケモンのアニメはどうかと聞くと、もちろん「面白い」というんです。しかし、見ているものは何だって「面白い」と言うのが子供。ですが彼らの本当に好きなコンテンツに対する「面白い!!」とは、全く熱が違うんです。これは僕も、現場で見続けてきました。子供の「面白い」には、格が何段階もある。

 

もし、今の「ミュウツーの逆襲」が、子供がねだって見たい!という映画ナンバーワンなら、これは杞憂かもしれませんけどね。
しかし僅差とは言え、トイストーリー4に負けてますね……いや、興行収入二位でも確かに凄いんですが。

 

何が言いたいか、そろそろはっきりさせましょう。ポケモンを、今の子供たちにもっと「刺さる」シナリオにしましょう。アニメも、ゲームも。でないと次世代の「ポケモンガチファン」が育たないんじゃないかと、ちょっと心配なんですよね。


■ヴァイスシュヴァルツ
さて。3位までは詳しく語りましたので、ここからは割とあっさり行きましょう。
ヴァイスシュヴァルツ。好調です。変化のないことがヴァイスのいいところ。昔のカードでもある程度戦える。毎回買わなくていい。好きなタイトルが出た時変えばいいだけ。そしてヴァイスシュヴァルツが売れているということは、安定して人気のあるアニメのコンテンツが出続けているということ。めでたい。以上。

……追加で語るべきことは……実は、プレシャスメモリーの所で語りたいと思います。

 

■MTG
さて。お次はヴァンガード……と思ったら異常事態発生!安定の第五位からヴァンガード転落!? いや違う。ヴァンガードは調子がいい。これは下剋上を果たした、MTGがズバ抜けすぎていた!

なんと昨年対比190%!MTG、大躍進です!!

理由としては、「カッコいいセットは売れる。」「強いセットは売れる」という、TCGブースター2大「当たり前」が高レベルでスマッシュヒットしたから、と言えます。
元々、MTGには「プレインズウォーカーカード」なる特別なカードが御座いまして、これは今まで種類も少なく、かつ超高レアリティだったのですが、最近発売されたセットにはなんと、プレインズウォーカーが数十種類入っており、かつ、レアリティの低いものまで用意されていました。
こんなカッチョええシステムが大サービスされたブースターが、売れないはずが有りません。そりゃあ売れました。

そして第二の矢!モダンホライゾン!

MTGには、昔のカードが使えるルールが二種類と、最新のカードのみで戦うスタンダード・ルールがあるのですが、今回のブースターは正に掟破り。
昔のカードが使えるルールの中でも、競技者の多い「モダン・フォーマット」は、もちろん「昔のカードで遊ぶもの」です。最新カードも使えますが、歴代パワーカードの嵐の中で使える最新カードなど、当然の事ながら早々出てきません。

しかしこの新製品、「モダンホライゾン」は……

「古いカードで遊ぶ、モダンフォーマットで使える新しいカードを収録したブースター」

なのです!何言ってるかわからないって?その通り!

「昔のカードプールに、それ専用の新しいカードを作った。最新フォーマットのスタンダードでは使えません。」

って面白すぎるアイディアです!

 

当然のことながら、「キレてんのか」「テストプレイアィエエ」といった狂った(?)新型パワーカードの嵐。目玉の飛び出る「最強セット」です。
そりゃ、売れるわ。

さて。この「お祭り」のあと、MTGの好調が続くかどうか?!注目していきましょう。最近出たMTGのデジタルゲームはきっと、アナログにもお客を誘導してくれると思われますし、ね。

 

■ヴァンガード
昨年対比126%を叩き出し、非常に好調なのに、6位に転落したヴァンガード。いや、君は悪くない。むしろ凄い。
率直に言って僕は、「仕切り直して簡単になったハズのヴァンガードなのに、どうにもまだまだ難しい」って所に不安を抱いていたのですが、ユーザーは僕より余程賢かったようです。慣れ……なのかな。ちゃんと防御札計算出来るんですね……

 

■バトルスピリッツ
昨年対比92%。好調な上位陣と比べると「落ちてる!」と心配になるかも知れませんが、こんなの余裕の範囲ですね。今後も良いコラボで話題を作っていく限り、定期的に盛り上がっていくと思われます。

 

■バディファイト
昨対105%。コラボは調子良いようです。

うん。言っておかなきゃなりませんね。バディは確かに、僕が作ったTCGですが、離れてからもう随分経ちます。

なので、特別に応援する事は有りません。他のTCGと同じ様に「頑張ってほしい」と思うのみです。

コレを明言しておかないと、動物が鳴き声を上げるのです。「イケダはバディを良く言って問題点を話題にしないー!」とか。そういう相手に対しては、

「世の中は、あなたが思っているほど単純では有りません。」

とお伝えしたいと思います。

すみませんね。一般常識を持つ方々には、「この、池っち店長という人は、何を気にしているのだろう?」と思われるでしょうが、動物の鳴き声はネットでは本当にうるさいんですよ。(笑)

 

■Z/X 
Z/Xを愛する人々は幸いである。周りに影響されず、ただひたすらにZ/Xを楽しむことが出来ているから……
これってもう、なんといいますかこの規模で「安定」している稀有なTCGなんですよね。人が減らない、増えない。
ある意味で「小規模な遊戯王」といいますか……とにかく「粘度の高いお客様」を掴んでいるのがZ/Xです。
秋からはアニメも放映されるはずですが、コレに合わせた新規参入層向けの商品展開、プロモーションに期待したい所です。

 

■ウィクロス
昨年対比68%。3ヶ月累計でこのデータですから、残念ながらハッキリと失速気味と言わざるを得ません。

わりとピンチですが、まだまだ「無くなる」というレベルの売上ではありません。恐らくですが、「これ以上はヤバい」とタカラトミーさんも考えていらっしゃるでしょうし、いざと成ればまたアニメでテコ入れが入るでしょう。

それと、実は心配する必要はないのかも知れません。次のコラボはなんと「ブイチューバー」

このブースターに、かつて無いほどの予約が集まっていると聞きます。

恐らく売り切れ必至で、追加生産もバカスカ売れる系だと思われます。僕も同じような企画を考えていたのですが、やるなぁ、ウィクロス企画陣!!一度会ってお話してみたい!

 

以下、詳しくないTCGは飛ばさせていただいて、15位の「プレシャスメモリーズ」へ。

 

■プレシャスメモリーズ

ご存じない方のために説明しておきますと、プレシャス・メモリーズとは、螢燹璽咼奪様の出しているTCGで、言ってしまえばヴァイスシュヴァルツと同系列のものです。

 

ただ、ムービックは、皆さんご存知の通り、多くのアニメコンテンツの版権元であるメーカーなんですね。

ヴァイスシュヴァルツが、「ブシロードさんと契約を結んだ、アニメコンテンツ版元との商品」であると考えるなら、プレシャス・メモリーズは、

「ムービックが、自社で版権を持っている(あるいは取りやすい)関係企業のアニメコンテンツをカードゲーム化したもの」

と言えます。

それはどんなラインナップになるか……皆さん、一度見て下さい。ビビりますよ。

 

http://www.p-memories.com/card_product_list_page

 

「けいおん」「ガルパン」「まどマギ」「ポプテピピック」「ノゲラ」……

ぶっちゃけ、ヴァイスにもなったコンテンツも、「先にプレメモで出る」のがスタンダードです。正直ビビります。

 

大事なのは!!

にもかかわらず、なんでヴァイスシュヴァルツの方が売れてんの?!という話ですよね!!

 

ブシロードさんに怒られるかも知れませんが、率直に言って、公平に言って、僕はカードデザインはプレメモの方が魅力的だと感じています。版権絵も当然いっぱい使えるし、なんか解像度まで違って見える。(個人の感想です)

気になる方は、一度カードキングダム秋葉原駅前店に行って、双方のカードを見比べて下さい。一長一短はあるでしょうが、けっしてプレメモが、「ヴァイスシュヴァルツの下位互換」で無いことは、解って頂けると思います!

 

しかし現実に、ヴァイスシュヴァルツの方がはるかに売れている。

何故か?!

 

僕はまず第一に、「そこが木谷高明がプロモーションの天才であるゆえん」だと思いますし、そしてぶっちゃけ、

「ゲーム性の変化を最低限に抑えたヴァイスと、通常のインフレゲームとして作られたプレメモの差」

だと思っています。

 

各方面に怒られるでしょうが、ハッキリいいましょう!

 

プレメモはともかく、ムービックは、自社版権を使える、全く新しい「ヴァイスシュヴァルツのライバルになるTCGを作るべき」だと!

 

ルールが簡単で、原作再現に説得力が有り、インフレせずに「好きな作品で遊べるTCG」。

これをムービックさんが発売したら、「色んなコンテンツをカード化していくTCG」という市場は、ヴァイスシュヴァルツの独占状態ではなくなるかも知れない!と思います。

 

いや、ヴァイス独占状態が悪いという話ではなく、ムービックさんの立ち位置が勿体無い、という話なのですが。

 

■最後に

アナログTCG業界は元気です。

アプリの出現やら少子化やら色々マイナスはありますが、コミックの売上もDVDもパッケージゲームも「死にかけ」の中、TCGは比較的元気なホビーです。

しかも今年は、1200億円市場が目指せるほどの好景気で、先行きはかなり明るいと言えましょう。

(おのれ……昔の予定通りドミネーターが去年発売できていれば!)

 

地方のTCGショップからは、「好景気が感じられないぐらい辛い」「通販がなぁ」という言葉も聞こえますが、それはどんな好景気な時代にも聞こえた話でして、実はお店ごとの「画期的な施策」で、かなりブレイクできる話だと思います。

 

例えば、うかつにノッていい話では有りませんが、TCGバーという商業形態も、もっともっと練り込めるものでしょう。既存のお店も、そっちに変えていくぐらいの冒険をしてから、可能性について語れるのではないでしょうか。

 

非難を恐れず言えば、僕が想定していた「TCGバー」を超える店は、まだ拝見したことがございません。この業態、もっと上を狙える筈です!

 

今日はここまで。ご意見、ご感想はツイートにリプ頂ければ幸いです。お返事は致します!

 

 

 

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